「HKTシングル」カテゴリーアーカイブ

「12秒」ストーリー

「よしっ、これで準備完了!」

ここ、トンコツ学園は明日から学園祭だ。
今日は午後からクラスメートと一緒に、
教室の飾りつけをしていたのだが、
僕は、まだ気になる所があったので、
友人たちには先に帰ってもらい、一人作業を続けていた。

”ガラガラガラーッ”

教室のドアが勢いよく開く音がしたので振り返ると、
そこには、同じクラスメートの田島芽瑠がドアから顔を出して、
キョロキョロと教室の中を見渡している。

「あれーっ、美桜、どこに行っちゃったんだろう・・?」

そう言った芽瑠は、目が合うと、僕に話しかけてきた。

「ねーねー、みやびくん、美桜、知らない?」

田島芽瑠は、教室の中でも歌ったり踊ったりしている
元気で明るい女の子だ。
男子の中でも人気があり、僕もひそかに想いを寄せている。
僕はその想いが、ばれてしまわないように、平静を装って返事をした。

「あぁ、美桜ちゃんなら、だいぶ前に教室を出て行ったけど、帰ったんじゃない?」

僕がそう言うと、芽瑠は頬を膨らませて、口を尖らせた。

「ぶぅ~っ、美桜、一緒に帰ろうって言ったのに、先に帰っちゃうなんて。」

僕はむくれている芽瑠を見ながら帰り支度をしようと、自分のカバンを手に取った。

「みやびくん、今から帰るの?」

「うん、学園祭の準備、全部終わったからね。」

「私、美桜に振られちゃったからさ、一緒に帰ろ。」

僕は「えっ」と思った。
憧れの芽瑠ちゃんと一緒に帰れる・・嬉しいけど、どうしよう。
僕は動揺しながら芽瑠に返事をした。

「じゃぁ、帰ろっか。」

「うん。」

そして返事をした芽瑠と一緒に学校を出た僕は、
いつものように、家のある海の方に向かって歩いて行った。

「・・やっぱりめちゃギントン最高。岡村面白すぎる。」

僕たちは、テレビの事や、学校での出来事など、
他愛のない話をしながら、堤防の階段の前までやってきた。

すると芽瑠は、僕の目の前に飛び跳ねるようにして立った。

「ねぇ、ちょっと寄り道しようよ。」

そう言った芽瑠はくるっと振り返ると、階段を昇っていく。

僕は芽瑠のピョコピョコとなびくポニーテールを見つめながら、
彼女に続いて階段を昇った。

そして二人で堤防の上を歩いていると、芽瑠が立ち止まり、僕の方に振り向いた。

「ねぇ、みやびくん、今から世界中で一番きれいな宝石をあげる!」

「宝石?」

聞き返した僕に対して、芽瑠はいたずらっぽく笑って言った。

「そう、だからちょっと目を閉じててね。」

「う・・うん。」

僕は戸惑いながら返事をすると、芽瑠に言われるまま両目を閉じた。

テトラポットに寄せて打つ波音が聞こえる中、
君が近づいた気配がする。

そして、つま先を少し上げ、背伸びをした君が、僕の唇に柔らかなダイヤモンドが触れたとき、その夏の恋が始まったんだ。

挿入歌:「12秒」
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※こちらの短編小説は「12秒」にドラマ仕立てのミュージックビデオがあったら、という設定で書いてみました。
※ヒロインは何人かのメンバーで考えてみましたが、その中でも今回のストーリーに一番合いそうなメンバーを選びました。
※登場した男子生徒の名前は「梅男」にしようか迷ったのですが、趣旨が変わってきそうなので、筆者のペンネームにしました。
※挿入歌の”12秒”は12秒のシングルに収録されています。



引用元 : http://48group.blog.jp/archives/1035689352.html

「12秒」ストーリー(HKT5thシングル短編小説)

「よしっ、これで準備完了!」

ここ、トンコツ学園は明日から学園祭だ。
今日は午後からクラスメートと一緒に、
教室の飾りつけをしていたのだが、
僕は、まだ気になる所があったので、
友人たちには先に帰ってもらい、一人作業を続けていた。

”ガラガラガラーッ”

教室のドアが勢いよく開く音がしたので振り返ると、
そこには、同じクラスメートの田島芽瑠がドアから顔を出して、
キョロキョロと教室の中を見渡している。

「あれーっ、美桜、どこに行っちゃったんだろう・・?」

そう言った芽瑠は、目が合うと、僕に話しかけてきた。

「ねーねー、みやびくん、美桜、知らない?」

田島芽瑠は、教室の中でも歌ったり踊ったりしている
元気で明るい女の子だ。
男子の中でも人気があり、僕もひそかに想いを寄せている。
僕はその想いが、ばれてしまわないように、平静を装って返事をした。

「あぁ、美桜ちゃんなら、だいぶ前に教室を出て行ったけど、帰ったんじゃない?」

僕がそう言うと、芽瑠は頬を膨らませて、口を尖らせた。

「ぶぅ~っ、美桜、一緒に帰ろうって言ったのに、先に帰っちゃうなんて。」

僕はむくれている芽瑠を見ながら帰り支度をしようと、自分のカバンを手に取った。

「みやびくん、今から帰るの?」

「うん、学園祭の準備、全部終わったからね。」

「私、美桜に振られちゃったからさ、一緒に帰ろ。」

僕は「えっ」と思った。
憧れの芽瑠ちゃんと一緒に帰れる・・嬉しいけど、どうしよう。
僕は動揺しながら芽瑠に返事をした。

「じゃぁ、帰ろっか。」

「うん。」

そして返事をした芽瑠と一緒に学校を出た僕は、
いつものように、家のある海の方に向かって歩いて行った。

「・・やっぱりめちゃギントン最高。岡村面白すぎる。」

僕たちは、テレビの事や、学校での出来事など、
他愛のない話をしながら、堤防の階段の前までやってきた。

すると芽瑠は、僕の目の前に飛び跳ねるようにして立った。

「ねぇ、ちょっと寄り道しようよ。」

そう言った芽瑠はくるっと振り返ると、階段を昇っていく。

僕は芽瑠のピョコピョコとなびくポニーテールを見つめながら、
彼女に続いて階段を昇った。

そして二人で堤防の上を歩いていると、芽瑠が立ち止まり、僕の方に振り向いた。

「ねぇ、みやびくん、今から世界中で一番きれいな宝石をあげる!」

「宝石?」

聞き返した僕に対して、芽瑠はいたずらっぽく笑って言った。

「そう、だからちょっと目を閉じててね。」

「う・・うん。」

僕は戸惑いながら返事をすると、芽瑠に言われるまま両目を閉じた。

テトラポットに寄せて打つ波音が聞こえる中、
君が近づいた気配がする。

そして、つま先を少し上げ、背伸びをした君の柔らかなダイヤモンドが、僕の唇に触れたとき、その夏の恋が始まったんだ。

挿入歌:「12秒」
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※こちらの短編小説は「12秒」にドラマ仕立てのミュージックビデオがあったら、という設定で書いてみました。
※ヒロインは何人かのメンバーで考えてみましたが、その中でも今回のストーリーに一番合いそうなメンバーを選びました。
※登場した男子生徒の名前は「梅男」にしようか迷ったのですが、趣旨が変わってきそうなので、筆者のペンネームにしました。
※挿入歌の”12秒”は12秒のシングルに収録されています。



引用元 : http://48group.blog.jp/archives/1035689352.html