2015年4月10日、HKT明治座公演(一回目)

(※ネタバレ注意)
参考記事:明治座参戦記



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明治座公演を観覧した感想です。一回目と書いたものの、この後もう二回、全部で三回観るのですが、今後新たな発見などが無かったら二回目、三回目についてはレポがない可能性もあります。

≪2015年4月10日、HKT48指原莉乃座長公演 出演メンバー≫
指原莉乃・穴井千尋・今田美奈・植木南央・多田愛佳・熊沢世莉奈・兒玉遥・坂口理子・田島芽瑠・朝長美桜・松岡菜摘・宮脇咲良・村重杏奈・本村碧唯・森保まどか・矢吹奈子

≪同セットリスト≫
第一部 博多少女歌舞伎「博多の阿国の狸御殿」

第二部 HKT48ライブ「踊る!たぬき祭り」
1.川の流れのように(指原)
2.フライングゲット
3.Baby!Baby!Baby!
4.制服が邪魔をする
5.今度こそエクスタシー
6.君の名は希望(指原、宮脇)
7.風は吹いている
MC
8.Overture
9.スキ!スキ!スキップ!
10.会いたかった
11.桜、みんなで食べた
12.あなたがいてくれたから

EN1.ロックだよ、人生は…
EN2.恋するフォーチュンクッキー
MC
EN3.メロンジュース







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改めて、席はここだった。15列目で、花道と反対側の上手orz
唯一の救いだったのは通路際だったこと。視界も広かったし、休憩時間にトイレへ行く時と終演後に退場する時にダッシュで飛び出せたので混雑を避けることが出来た。

しかしどれが誰だか判別するのがせいぜいで、劇場公演やコンサートとはまた違って芝居ならではのメンバーの表情作りをよく見たかったのに、望むべくもなかった。S席の意味…



さて当たり前といえば当たり前だが、何といっても第一部の芝居の方が主で二部のライブの方はおまけのようなものだった。
開演の10分前には歌舞伎的な客席からの掛け声(大向うと言うらしい)についての説明、練習の時間が設けられているのだが、ここで共演の役者の他に黒子の格好をしたメンバーが二名登壇。
顔を見せてみると…
ちーちゃんきてあああ!
恐らくこれは日替わりの持ち回りだろうから、これは俺得な展開だった。

しかし掛け声と言われてもその間合いや呼吸はかなり難しく、たとえ的外れでも怒られはしない(であろう)アイドルの公演とはいえ、いやそんな事を考えるまでもなく一朝一夕に出来るものではないなと思った。
木を打って然るべき場面が知らされるのだが、それもメンバーの演技に集中していると殆ど耳に入って来なかった。だから、どんどん掛け声をして盛り上げて下さいとは言われたものの、これについては早々に放棄した(^_^;

まあこれはアイドルの公演だって全く同じことだよね。初めての人にとって曲中のどこでコールするかなんて分かるわけないし、まして劇場公演のMC中にメンバーに突っ込みを入れるなんていうのは余程通っている人でないと滑る可能性が高い。メンバーとファンとで培ってきたHKTにはHKTの観覧文化があるわけで、長く現場に通うからこそ楽しめる境地があるというもの。
ただ、アイドルヲタクの場合それを尊ぼうとか守ろういう意識が希薄で、身勝手な発動厨や厄介コールなど、不勉強だったり先例に敬意を払えないDQNが野放しになってしまうのが残念なのだが…





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いきなり話が逸れそうになったが、第一部の芝居の感想を一言で言うなら、まずメンバー達の演技の質の高さに驚かされ、そして感心したということ。
本当に今のアイドルは何でも出来てしまうなと思わされるとともに、こんなに短期間の稽古でこれだけのものを作り上げてしまうこの子達の能力、集中力、そして意識の高さにただただ頭が下がるばかりだった。

話の筋、構成はごく単純なもので、直ぐに先が読めてしまう。結果としてこれはたいへん好ましい。
複雑な物語や凝った展開の妙味を楽しみたいのであればそんな舞台は専門の役者に任せておけばいい話で、アイドルが芝居をするからには根本的に別のところに価値がある。
これはこのブログでも同じような事を何度か書いてきたのだが、アイドルの舞台である以上もっとも大切なのは舞台の上に在るメンバー達の実存そのもの、いつもの歌って踊るステージとは少し違った芝居に打ち込む姿そのものであり、物語の筋や配役などは二の次、些細なことなのである。
むしろ下手に凝った話などにされるとそれは邪魔になる。脚本も演出も、メンバー達の姿、その輝きを最大限伝えるための手段であり道筋に過ぎない。いやそうでなければいけないのだ。だから単純に過ぎるくらいが丁度いい。

こう言っては失礼だがそこまで理解して書かれたのか、それとも単に稚拙なるが故にこうなったのかは私には分からない。だがそこはどうでもよく、ともかく結果として今回のHKTの舞台の物語がこのように単純明快なものになったのは喜ばしいことだ。

それから、劇場公演やコンサートもかくやというくらいにメンバーが次々と色々な衣装に着替えて出てくるのは華があって実に良かった。これについても女性アイドルが演じることの価値がよく噛み砕かれている。
特にちーちゃんのお姫様姿には沸いた!主演でないのに俺得な配役GJww
からの「ベロ、入れて下さい」wwwwwww
その後も何種類もの衣装に替わって出てきて、果てはアヒルの着ぐるみとかwww





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次に物足りなかった点を述べるならば、まず結局は既存の人気、序列で役どころ、台詞の多さが決められていたこと。オーディションの意味www
たとえばりこぴの演技なんか楽しみにしていたのに、それが発揮される場面すら無いっていう…
そんな中さっしーは流石だった。演技力、声の張り、動きどれも頭一つ抜けていたし、何より声に表情があるところを後輩メンバー達は学んで欲しいところだ。

あと一つ引っ掛かったのは、みおが泣き崩れる場面があって、そこで笑いが起こったんだよね。それが彼女は本気で不満だったらしく、後のMCで「あそこは笑わないで下さい」と訴えていた。
だがそれを言っちゃあおしまいでしょう、と私は思った。過去に棒読み、棒読みと言われ、それがキャラになっておいしい思いをした場面だってあったのだから、それを覆したいのなら誰もがとても笑えないような迫力ある演技をすればいいだけのこと。それを、こうして自分で不満を述べてしまっては自らのアイドルとしての価値を落とすことになってしまうではないか。
でも、48Gのファンは何でも受け入れて何でも許し、言われた通りにするのが優しさであり応援であるなどと勘違いしている馴れ合い厨が大多数だから、私のようにメンバーを批判する人など殆どいないのだろうな。
こんな事を言うと中には「○○ちゃんの悪口を言うな」などとトンチンカンな事を言う奴までいる始末。お前みたいな奴がメンバーの足を引っ張り、将来を奪っているんだよ。

私だって、みおが「笑わないで」と言うのなら以後絶対に笑わないようにする。けれどその前に、その姿勢について疑問を持ったからにはちゃんと批判させてもらう。それが彼女をプロのアイドルとして認め、敬意を払うということだと思うのですがね…










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さて次は第二部のライブなのだが、はっきり言って個人的にはこれは無くてもよかったんじゃないか?と思った。
実はこの第二部は前半と後半にはっきり別れていて、前半は舞台の物語の続きという位置付けで、客席も座って観る。だが後半はそこから切り離された完全に普段通りのライブで、ここからは立っていいですよと案内される。8曲目にオバチャがあるのを見れば誰もが違和感を感じると思うが、実はこれが理由なのです。

それで、特にこのオバチャ以降のライブ後半は蛇足の感が強かった。セトリも代わり映えがなく、特にアンコール後の3曲の選曲、流れは凡庸も凡庸。折角の明治座での観劇の最後が全国ツアーと何も変わらないこれでは、何とも大味で雑、どうにも後味の良くない終わり方と言わざるを得ない。
正直なところこの部分は要らないからその分チケット代を千円でも安くしてくれて終演時間が早い方がいい。

そんな中、この第二部のライブで一つだけ本当に感動したことがあった。
それが「君の名は希望」を歌うさくらの姿だった。
実はこのライブ、全て生歌だったんですよ。さくらっていつこんなに歌えるようになったのか、と驚かされた。もちろん客観的に見れば指原の方が歌唱力は高い。HKTのことを何も知らない人、予備知識の無い人は「右側の子の方が歌は上手いね」という感想しか持たないだろう。
だがもちろん大事なのはそんな事ではない。この子の声はそもそも歌向きではない。マイクに乗りにくい。だがそれでも、人間こんなに短期間に成長するものなのか。弱点を克服してしまうものなのか。それも、メンバーの中で誰よりも多忙な筈なのに…
単に声量や歌唱力が良くなったという技術面だけではない。堂々と前を見据えて、今の自分に出来る限りのことをやろう。そんな信念と自信が声を張り、歌が心に届くのだ。そんな一人の少女の姿が余りに美しくて、ああ、この子は本当に凄い、このグループはかけがえのない宝石を生み出した…そう思ったら感激してしまって、舞台の上のさくらの姿が眩し過ぎて、思わず涙を流して泣いてしまった。

さくらには今追い風が吹きまくっている。もちろんそうなればアンチだって増える。批判の声も多くなる。だがそういった連中には、本当にアイドルの事が分かっているのか、このさくらの姿を見てもそんな事が言えるのかと問いたくなる。
そしてそんなさくらの価値が巧妙に本店の価値に置き換えられつつある現状を改めて危惧する。

さて感動した話の後にこんな事を書くのも心苦しいが、この「君の名は希望」を歌う二人の姿を見て、同時に思ったことがある。
つくづく他のグループの曲を歌うのが好きな人達だなと。
実はHKTが自分で自分の首を絞めている一つの要素がここにあるような気がしてならない。即ち、なまじ指原が有能で持ち歌が少ないのに質の高いコンサートが出来てしまうから、そこに秋豚が甘え、怠けて余計に曲を書かなくなるのだ。偉そうに三ヶ月も前に予告した新曲の発売日を平然と二ヶ月も延期したのがそのよい証拠である。
もしHKTが「オリジナル曲が少ないからコンサートなんて出来ない」と汲々とした姿を見せていたとしたら、状況は多少なりとも変わっていたかも知れないのだ。










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初回の観覧で感じたことをざっと書き殴ってみたが、劇の筋やライブのセトリが頭に入った二回目以降はもう少し具体的な部分に目を向けられるかも知れない。
そして次回は僅かに中二日での参戦とはいえ、メンバー達はその間に四回もの公演をこなしている。舞台がどのように進化し、成長しているか実に楽しみである。





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